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2022年に向けて

みなさん、良い年末を過ごしていらっしゃいますか?

女子部ブログでは初めましてですね。新3年のCOXで、平松さんと女子部副将を務めさせて頂いております、青木涼です。今紅白歌合戦を見ながらこのブログを書いています。もともと私のブログ初登場はもう少し後になる予定だったのですが、今年一年を振り返っていたところ、突然「この気持ちを何か記録に残る媒体で残しておきたい!」と思ったのです。かといってたいそうなものでもないので「ゆく年くる年」でも見ながら気楽に読んでいただけると幸いです。


この一年は私にとって部員の皆さんに支えられた一年でした。おうちが大好きな私にとってホームシックで枕を濡らした合宿生活が3月に始まり、同期の小栗とダブルで出漕した5月の戸田レガッタ、その後1ヶ月に及ぶ休部。7月にCOXとして復帰し、06の船に乗って悔しい思いをした9月の浅野杯、そして11月に初めて対校クルーとして同期のエイトに乗った京大戦。こうして振り返ってみると盛りだくさんな一年ですね。一つずつ振り返っていくと2022年になってしまうので要約しながら話していきます。


おそらく読者の皆さんが一番気になるのは戸田レガッタの後の休部でしょうね。戸田レガッタを機に同期の小栗が漕手からスタッフに転向し漕手に残った私は孤独感に押し潰されそうでした。女子部と同期の男子のメニューは全く違うので練習が終わる時間が異なり、夕ご飯は一人、部屋に帰っても一人。そんなことで寂しさを感じてしまう私はつくづく一人暮らしに向いていないようです。ちょうどその頃、家で飼っていた妹同然の老犬が亡くなり、彼女に残された短い時間を部活のせいで一緒に過ごせなかった、と漕艇部を恨むようになってしまい、「このままではダメだ」と一旦部活から離れることを決意しました。休部していた一ヶ月間全く部活とつながりを絶っていたかと言えばそうではなく、先輩方と話をしたり同期のミーティングに出席したりと結構な頻度で部活に関わっていました。何よりも意外だったのは、無口で他人に興味がないと思っていた同期の男子が私に「大丈夫?」と連絡をくれたことです。口下手なのは今でも変わりませんが一緒に京大戦に出漕したいと言ってくれました。私も05の一員なのだと思えてとても嬉しかったのを覚えています。交流が続いていたこともあって比較的スムーズに部活に戻れました。2021年上半期の時点で既に私は先輩方、同期に助けられています。


夏休みに入ると、それまで駒場で主に練習していた06が戸田に場所を移して練習を始め、私は06と混じって柏葉クルーのCOXとして浅野杯に出漕しました。COXとしてどうやってこのクルーを引っ張っていったら良いか、何もわからない状態で、それでもそれ以上に初めてづくしで大変な思いをしているであろう一年生の前でオロオロしていてはダメだ、と取り敢えず自信のあるふりをすることを心がけていました。そのせいで当時のクルーにはバスケ部員みを感じられていたそうです。ちなみに私が一番苦手なスポーツはバスケです。結果は4クルー中3位という悔しい結果でしたが、この悔しい気持ちがあったからこそ京大戦で絶対に勝とうと思えたし、何よりCOXの基礎がこの大会で作られました。そして迎えた京大戦期間。この一年で一番苦しい一ヶ月半でした。05が全員乗ると決めた以上、乗れなかった06に不甲斐ない背中を見せるわけにはいかない。同期と勝利の景色を見たい。そのためには2連敗中の京大に絶対に勝たないといけない。何より、女子部の漕手として活動を続ける道や部活をやめて全く違う活動する道もあった中でCOXとして部活に戻って活動することを選んだ私の決断を正当化する意味合いがこの大会にはありました。試合前にはかなり追い詰められていて、周りが見えなくなっており、自分のことで精一杯でした。そんな時、10月に引退したCOXの先輩やずっとお世話になっていたジュニアコーチ・トレーナーの先輩方、女子部の先輩が声をかけてくださいました。試合前日や当日も同期が手紙やお守りをくれて応援してくれました。結果は、クルー全員と練ったプランが決まり、500mで差しそのままリードを維持してベストの6:45.86で勝利しました。試合後、同期のマネージャーと後輩の男子漕手が優勝の瞬間泣いてくれたことを知り、自分ごとではないのに気をかけてくれて、心から応援してくれて、喜んでくれて、涙を流してくれる人がいるこの部活にいられて、い続けるという選択をして、私は間違っていなかった、私はこの部活にいても良いのかもしれないと思えました。


これは女子部ブログなので、女子部の話をしようかと思います。

漕艇部は苦しい部活です。他の部活では類を見ない合宿生活を強いられ、選手は5:30から練習が始まり夕方にも練習があり、試合前は重圧に押しつぶされそうになりながら厳しい練習に励みます。それを支えてくれるスタッフやマネージャーもご飯作りや乗艇動画撮影、度重なるミーティングをして部活動を運営してくれています。苦しい思いをする毎日が続くと、「なんで自分だけこんな苦しい思いをしなくちゃいけないんだ」「自分一人だけが頑張っている」と思ってしまいがちです。自分がまさにそうでした。でも、女子部の皆さんは先輩も後輩も含めて、自分も苦しい中で他の人が抱えている辛さや苦しさに気づいて、そっと寄り添う強さを持っています。でも、このことに気づいたのは京大戦が終わり女子部として活動を始めたごく最近です。そんな人たちに囲まれて活動できることに感謝して、来年も部活に励んでいきたいと思います。私の2022年の抱負は「感謝を忘れない」で行こうと思います。ということで、来年もどうぞ女子部の応援をよろしくお願いいたします。


COX 青木涼


みんなでディープカレーハウスのカレーをテイクアウトしたランチ




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