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京大戦振り返り実況

執筆者の写真: UTRC for WomenUTRC for Women

レース翌日、アラームなしでも安定の5時起床。腸腰筋と広背筋の筋肉痛がすごい。今までも高強度の練習を何度もやってきたというのに、やはりレース本番のアドレナリンは想像以上らしい。



こんばんは、4年森田です。階段の上り下りが辛いです。レースの時間が中途半端でマネージャーのおにぎりを食べ損ねたことが悔しくてたまりません。


さて、久しぶりの女子ブログですが、今回はタイトルにもある通り京大戦当日の振り返りをします。

自分の日記帳を忘れてきたので代わりにここを使わせてもらいます。すいません。


5:00

アラームで起きるものの今朝はemがないのでそのまま二度寝。幸せ。ホテルのベッドはなんでこんなにも吸い込まれるのか…


6:00

おすずがランニングしにいきました。ぼちぼち起きるかぁ〜と思いテレビをつけて帰りの荷造りをする。


かっこいい後ろ姿。サウナにランニングに減量とても頑張ってくれました。フライ中にたくさん好きなもの食べてね。



8:00

朝ご飯を食べに行く。いつもより豪華な朝ごはんにテンションがあがる。女マネが補食のおにぎり作っていました。ここでもらっておけばよかったなあ…


9:30

ホテルのチェックアウトをしてみんなで歩いて艇庫に向かう。紅白の旗が唐橋にかかっているのをみてちょっと緊張しだす。


レース当日なんだなあと思った瞬間。


10:15

開会式。あつい。選手宣誓わたしだったら絶対話す内容忘れるよなぁ。


急に日差しが強くなってきました。とにかく暑いけど絶好のレース日和です。


10:45

こゝろクルーでコメダ珈琲へ。わたしだけモーニングのパンもしっかりいただきました。あんバターしか勝たん。


11:30

早めに艇庫に戻る。おすずのルーティンのレースシミュレーションを横で聞かせてもらいながらわたしもやってみた。ますます緊張してきたから嵐のファイトソングを聴いて気合いをいれた。集中しすぎて月影の岸けり見逃した…ごめん…


12:15

みんなで陸アップ開始。思ったより時間が余ってしまったなぁと思っていたところに向井さん登場。瀬田まで二往復目という前代未聞のコーチング。本当にありがたいです。安心感がすごい。


アップ中です。私ガニ股すぎるしカメラに堂々とお尻を向けないで。



12:45

岸けり。女マネにスリッパ受け取ってもらう瞬間結構好きだったりする。3年ぶり?の岸けりコールで感動してた。本来のあのコール覚えてるの私たちの代が最後なのか…


技練を始めようと思ったらちょうど月影がスタート位置につけていました。邪魔しないように横で技練しつつもレースが気になりすぎてちょっと集中力欠けてました。すみません。


12:55

月影発艇。なんと、私たちの横を通るときにはすでにリード。めちゃくちゃ勇気もらいました。三人とも淡々としてて安心感。絶対勝ってくれると思った。



安定感抜群。この一勝が東大に勢いをつけてくれました。


この辺から具体的な時間忘れたので時系列に。



発艇時間に遅れるのを恐れるあまり水上アップも早め早めに行動していたけど、おかげでスタート準備はかなり時間的にも精神的にもゆとり。


横風が凄くてすぐ流される。スタート位置で航路直すのが大変だった。ボートホルダーの人も大変そうでした、ありがとうございました…


3minutes

そわそわしてニヤニヤしちゃう。ああ、いま気持ち的にすごくいい状態。楽しみだなあ。


2minutes

隣見ちゃった。私たちみんな無言だったね。(わたしだけうるさかった)


attention go

goが小さくて微妙に聞こえなかったの!一瞬みんな戸惑ったけどさっちゃんの小さな動き出しをみんなで悟ってなんとかスタート。いきなり強風高波でコックス席に波ばっしゃんかかってた。でもみんな落ち着いていい感じ。


スタート直後は京大がギリ横目に見えるか見えないかくらい。ひょっとしてでられたか…って思った時におすずの「でてるよ!!!!」っていうコール。ほんとにタイミングが神だった。そのコールを信じて、自分たちはちゃんとでてるんだって信じられたからアタックも迷わず反応できた。


唐橋通過

橋下で流れが変わるのがわかっていたからややビビりながらもリズムキープ。ずっと並んでた。きつかった。さっちゃんのブレードだけ見てた。


1200あたり

この先インカーブだからここで絶対にリードしなきゃ、と焦ってた時に船がブイとブイのど真ん中を通って興奮した。この先の航路も絶対大丈夫だって安心できた。思わず叫んだ「ナイス航路!」(すずちゃんもありがとう!と返してくれて嬉しかった)


1500あたり

インカーブで出れた。航路も完璧。でもまだ半分か…


2000あたり

ハンドルが滑って少しずつ制御できなくなる。やばいやばいやばい。


2300あたり

アウトカーブで京大が迫ってくる。焦る。一気に体が重くなる。


京滋バイパス

ミスオール連発。手元はびっしょびしょで完全に制御不能。フェザーが返せない。まずい。腹切りして京大に抜かれる映像が脳裏をよぎる。船のバランスが崩れて立て直せない。


2800あたり

まじで漕ぎやめたい。というかもう漕げない。腕痛い。でもどれだけバランスが崩れようが私がミスオールしようが前の三人が淡々と漕いでいるのをみて絶対食らいつくって思った。レンジ切りまくってなんとかついていった。


3000あたり

最後。思いっきりハンドル握り直して、漕ぎの見た目なんて気にしない、死に物狂いで漕いだ。




ゴール

審判艇の合図の音も、周りの声援も聞こえない。すずちゃんのコールしか聞こえなかった。「イージーオール」で頭の中真っ白になった。


すずちゃんが柄にもなく号泣してるのを聞いて、あぁ勝ったんだなあって思った。


そんなこんなで長い長いレースが終わりました。正直今までのレースで一番きつかった。

ダウン中も揚艇後もたくさんの人におめでとう言ってもらいました。


ちなみにレース後に感動したのが、一緒に戦った京大の方々が笑顔でお疲れ様でしたと言ってくれたことでした。去年負けたからわかりますが隣で相手が喜んでいる姿を見るのはとても辛いです。その場を離れたくなります。それでも相手へのリスペクトを忘れず真正面から向き合ってくれた姿がとてもかっこよかったですし、私もその姿勢は見習おうと思いました。


一方的にかもしれませんが、京大さんは同じ国立大学のよきライバルだと思って毎年挑んできました。インカレでまた戦えることを楽しみにしています。


女子のレースに関しては以上になりますが男子のレースに関しても簡単に感想を述べたいと思います。

まず医学部男子付きフォア。とこちゃんと一緒に活動していたことがあるからこそわかりますが鉄門さんは我々よりいつも朝早くから練習されていて大学の授業もかなりハードスケジュールで、さらにコロナによる規制も全学以上に厳しく大変だったかと思いますが大健闘してくれました。来年は雪辱を果たしてください。

そして男子付きペア。まず付きペアという種目で3200漕ぎきれたことがすごい。スタートから落ち着いていてコンスタントでぐんぐん突き放しての圧勝、かっこよかったです。ゴール後めっちゃ喜ぶぴじー・鹿出くんとずっとありがとうしてる羽賀くんの対比が面白かった笑

最後に男子エイト。東大は最初出られてもその後のコンスタントの強さが武器になることを証明してくれました。途中で差して勝つのが一番かっこいいよ。加藤くんは完全に京大戦の覇者だね。エイトはレース前もいつもとかわらずみんなでわちゃわちゃしていて、それのおかげでこっちも緊張がほぐれました。



私にとっては瀬田開催の京大戦には強い思い入れがあります。当時2年生でした。怪我で思うように練習できずクルー選考から外れたあのとき。リハビリしながらみんなが練習を追えて帰ってくるのを横目で見つつ居心地の悪かったあのとき。レース本番でかおりさんの辛そうなコールが聞こえてきたあのとき。レースを終えてみんなが泣きながら帰ってきたのを見たあのとき。私が乗っていれば勝てたんじゃないかというよくない考えをしてしまったあのとき。


ちなみに戸田開催の京大戦も同じくらい思い入れが強いです。1年の時先輩のレースを見て初めて悔しくて泣いたし、3年で自分が出た時は自分が不甲斐なく感じて男子エイトが勝ったのを素直に喜べませんでした。


もちろん今までの苦い記憶は決して忘れることはできませんし目を背けるつもりはありませんが、そういったことがあったからこそ本気で取り組んできて今回このような結果を残すことができました。そこに関してはクルー全員胸を張っていいと思います。


私にはあと2ヶ月ちょっとしか残されていません。もうほんとに最後です。今確実に東大復興の風が吹き始めていますが、ここからさらに勢いづけます。


夏バテに気をつけながらがんばります。


それでは、お疲れ様です。フライを堪能します。


 
 
 

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